HANEDA INNOVATION CITY(羽田イノベーションシティ)

HANEDA INNOVATION CITY(羽田イノベーションシティ)

大規模複合施設で、初動対応をより迅速に。改良し続けることで起こす、施設管理の防災イノベーション。

日本の玄関口として多様な人が行き交う羽田空港。その隣で2020年に開業したHANEDA INNOVATION CITY(羽田イノベーションシティ)は、「先端」と「文化」をテーマにさまざまな産業が共存する「新産業創造・発信拠点」として運営されています。

施設を利用する多様な人たちの安全を守る防災センターでは、2022年よりHOCHIKI as a Service(HCKaaS)を実証実験という形でご導入いただいています。どのように活用してくださっているのか、運営を担っている鹿島建物総合管理株式会社の大山様、笠間様にお話を伺いました。

物件情報

所在地
東京都大田区羽田空港一丁目1番4号
敷地面積
約5.9ha
延床面積
約130,000㎡
規模
地上10階・地下1階
建物構造
S・RC造
施設の用途
先端モビリティセンター(テスト路併設)、先端医療研究センター(医療・研究施設)、滞在施設、研究開発拠点(ラボ、大規模オフィス)、区施設活用スペース、会議研修センター(カンファレンスルーム・滞在施設)、ライブホール、水素ステーション、交流・連携スペース など

管理会社・話者

鹿島建物総合管理株式会社

大山様 HANEDA INNOVATION CITY管理事務所 副所長
2014年入社、首都圏南支社での非常駐管理経験を経て、HANEDA INNOVATION CITY管理事務所へ。設備管理業務と事務を兼務し、現場内IT推進も担当している。
笠間様 HANEDA INNOVATION CITY管理事務所 副所長
2007年入社、首都圏南支社データセンター管理事務所での所長業務を経て、HANEDA INNOVATION CITY管理事務所へ。日々施設全体の防火防災担当として、管理業務を行っている。

コンセプトに沿った施設管理

まずはHANEDA INNOVATION CITYがどのような施設かお聞かせいただけますか。

大山様:ここは「先端」と「文化」をテーマに、さまざまな産業に携わる方々が利用されています。先端産業の部分でいうと医療機関や研究施設などが入居しており、日々、社会課題を解決に導くための実証実験が行われています。文化産業という側面ではライブホールなど、日本独自のカルチャーを体験できる機会を提供しています。これらが1つの街の中で融合することによってヒト、コト、モノを超えた交流を誘発し、利用する人にイノベーションを提供していくというコンセプトがあります。
2020年に竣工、2023年にグランドオープンを迎え、最近はイベントも頻繁に行われており交流や活動が活発になってきていると感じています。さらに公民連携の場として、大田区が抱えている問題を解決するための実証実験も行われ、自動運転バスや清掃ロボット、配送ロボットの取り組みなどが進められております。

写真 大山様
鹿島建物総合管理株式会社 HANEDA INNOVATION CITY管理事務所 副所長 大山様

コンセプトに沿って多様な産業に携わる方が利用する施設として、管理上の課題などはありましたか。

笠間様:入居テナントによって用途が異なるので、独自で機械警備を導入されている箇所も少なくありません。また、点検に入ることのできる時間帯もそれぞれ異なります。入居テナントルールを理解しながら全体を管理、点検していく複雑さがあります。

大山様:とにかく敷地面積が広く、13棟の建物に40〜50の入居テナントがいらっしゃるため、初動対応のスピードが課題でした。イノベーションを掲げる施設を管理するに際して、我々もイノベーションに取り組んで行くべきだろうと考え、各設備メーカーに提案を依頼しました。

さまざまな提案があるなかで、HCKaaSを導入いただくことになった決め手はどのようなものでしたか。

大山様:各社色々な案を持ち寄っていただきましたが、ホーチキさんからお話をいただいたHCKaaSは具体性のある提案で、施設に散らばって点検をしているスタッフたちが通知を受けその場から現場に駆けつけることができるので防災センターから向かうよりも対応できるスピードが断然早くなります。我々が求めていた運用イメージに最もフィットして、正直断る選択はありませんでしたね。

写真 現場の​様子

アップデートし続けることで実現できる迅速対応

具体的に導入を進める中で、懸念された点はありましたか。

大山様:初めはトランシーバーアプリに火災情報を通知するサービスを導入することで、多くのスタッフで情報共有ができるというご提案をいただきました。ただ弊社では別のメッセージアプリでチャットも通話もできていましたし、セキュリティ上、導入することが難しくそんなとき、標準機能であるSMSでの火災情報通知もできると教えていただきました。それなら新しいアプリを設定することも不要で、誰もが施設のどこにいても状況を把握できる環境を用意することができると思い、安心して導入することができました。

写​真 ​笠​間様
鹿島建物総合管理株式会社 HANEDA INNOVATION CITY管理事務所 副所長 笠間様

笠間様:導入の準備作業として、SMSの通知情報を登録する必要がありました。ポイントが多く大変だと思っていたのですが、当初はホーチキさんで情報入力用フォーマットをご用意いただき、弊社にて情報入力後、まとめて登録作業をしていただいたおかげで、スムーズに導入することができました。現在は管理画面で追加や修正などの登録作業が簡単にできるようになり、より使いやすくなっています。

実際に導入いただいてから3年が経ちますが、いかがでしょうか。

笠間様:幸い、管理が始まってから実際の火災は起きていません。ただ、さまざまな方が施設をご利用いただくなかで、間違って発信機を押してしまったことによる事例もあり早急な対応が求められています。

一部のホテルの例でいうと、火災受信機だけではどの部屋で発報したのか客室番号までは表示されない状況でした。HCKaaS ではクラウド上で登録をしておけば、SMSで通知が来る際に客室番号までわかるので、現場への駆けつけがさらに早くなりとても助かっています。

写真 管理画面を​見ている​様子

笠間様:運用開始後、さらに我々の要望で、通知で受け取ることの中に鍵の情報を追加していただきました。入居テナントによって使用している鍵が異なるので、1000本ほどある鍵のなかから該当するものを探すというところにすごく時間がかかっていたんです。発報を受けて現場に向かう際に、どの鍵が必要なのかが通知上でわかるので、鍵を準備して駆けつけるまでの時間が短縮できました。必要な情報を追加していくことができるという点で、今後も使い道を広げていけると思っています。

また、感知器の場所は火災報知設備のデータとしては地区名称ではいっているのですが、SMS通知する名称は管理画面で自由に設定できます。今、すでにホーチキさんにご相談しているのですが、追加工事などがあったときに該当の機器を探すのに時間がかかっていますので、検索機能を追加いただければ、さらに良くなるのではないかと思っています。

ともにイノベーションを進めるパートナーとして

導入後、社内での反応はいかがですか。

大山様:鍵についてはホーチキさんと共同で、特許庁に実用新案を出願し、無事に取得することができました。このような動きも含めた現場内IT化を弊社内の業務改善・技術開発事例発表会で発表したところ、最優秀賞を獲得するなど、とてもいい評価を得ることができています。弊社のなかでもイノベーションを推進していくことを期待されている現場なので、新しい技術やITをどう活用していけるかは、我々も常に話し合っています。また、他の拠点からも使いたいという声があがっていると聞いています。

施設管理のイノベーションを起こしていくことに、積極的に取り組んでいらっしゃるんですね。

大山様:施設には災害マニュアルがあり、災害時に何かあった時の我々の役割や対応すべきことが決められています。これらの内容は防災センターで働く全員が理解をすべきことであるため、どんなに新人であっても対応できる仕組みづくりに取り組んでいます。
やるべきことはたくさんある状況でも、それを理由に対応に遅れをとっていい時代ではないと思っているんです。

その他現在検討している案として、3Dの地図上に施設情報をリアルタイムに表示できるシステムを導入しているのですが、クラウド上にある情報を活かして火災情報を表示したり、デジタルサイネージを通して一般の方に避難経路を示すことをホーチキ様と協議させて頂いております。やりたいことはいろいろあるので、引き続き、新しいことにも取り組んでいきたいですね。私たちから好き勝手希望を言ってしまうこともあるかもしれませんが、今後もホーチキのみなさんにご相談しながら、この施設、さらに他の現場でも活用していけるようなイノベーションを進めていきたいと考えています。

写真 現場の​様子

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