interview 「東京タワーを一緒に守っていく」

  • 黛 直人さん

    株式会社TOKYO TOWER

    黛 直人さん

  • 辻 俊也

    ホーチキ株式会社

    辻 俊也

1958年(昭和33年)に竣工された東京タワー。
日本のシンボルとも言えるこの建物には、年間約250万人の観光客が訪れます。
東京タワーは2018年で開業60周年。私たちホーチキは、開業当初から自動火災報知設備を設置し、
現在にいたるまで維持・点検を続けています。

今回は、現在東京タワーで施設管理を担当されている、株式会社TOKYO TOWERの黛さんにお話を伺いました。
そこでホーチキとの仕事について、想いを語って頂きました。

言いたい事を言える関係性

「私が平成5年に入社したので、ホーチキさんとはもう20年以上お付き合いさせてもらっています。」

ホーチキと長年一緒に仕事をしている黛さん。しかし、入社当初はホーチキという会社についてあまり知らなかったそうです。当時のホーチキの印象について、黛さんはこう振り返ります。

「当時はホーチキの方々と直接お話をする機会も少なかったので、ちょっと距離感がありました(笑)何をやっている人達なんだろう?と不思議な人を見る目で見ていました。」

黛さんが入社して20年以上が経った2014年、東京タワーでは各種設備のリニューアルを行う事になりました。そこから、黛さんは設備担当の中心メンバーとして携わるようになります。ホーチキの東京タワー担当である辻と一緒に仕事をするようになったのは、それからでした。一緒に仕事を始めてみると、黛さんが今まで抱いていた、ホーチキに対する印象が変わっていったそうです。

「ホーチキさんの仕事を間近で見て、信頼できる人達だなと思うようになりましたね。例えば、火災感知器が壊れてしまった事があって。その際に『すぐ交換に来てください!』というお願いに早急に駆けつけて頂いた時もありました。そういった緊急時には、臨機応変に対応してもらっています。設備の仕様変更をしたい時は、どうすればより良くなるのかを担当の辻さんが一緒に悩んでくれる事もあります。我々ユーザー目線に立って、消防法の遵守を含め的確なアドバイスをして頂けますね。そういう、言いたい事を言えるような一歩踏み込んだ関係性が良いのではないでしょうか。でないと、何のために一緒に仕事をしているのか分からないですからね。」

代々引き継ぎながら築いてきた信頼

火災報知設備のリニューアルを行う際、最終的にはホーチキが選定された。そこにはどのような考えがあったのでしょう。

「ホーチキさんは、私たちの建物設備をよく理解してくれています。製品に関しても、操作しやすく、今まで使ってきているから慣れていて。その上、故障もしにくいんです。だから、社内で安心して運用が出来るだろうという話になりました。」

開業当初から現在まで両社の関係が続いてきたのは、目に見えない信頼を築いてきたからなのかもしれません。黛さんはこう語ってくれました。

「東京タワーを代々引き継ぎながら“一緒に守ってきた”という感覚ですね。そういう関係性が大切だと思います。」

日々の積み重ねが安全・安心をつくる

これまでに、東京タワーで火災が起こった事は一度もありません。その背景には、日頃から安全・安心のために取り組む両社の想いがありました。

「備えあれば憂いなし、ですね。東京タワーには一般のお客様が多く来られますし、展望台は高所にあります。
何かが起こってからでは遅いんです。日頃の運用やメンテナンスが一番大切だと思っています。」

東京タワー開業時から現在に至るまでの年月を共に歩み、防災に取り組んできた歴史は、脈々と受け継がれてきた“信頼”の歴史でもありました。

「私は防災のプロではないですし、分からない事もあります。そんな時に、『こうした方が良いですよ』と辻さんがアドバイスをしてくれる。そこにはパートナーとしての信頼があるし、私達も安心が出来る。やっぱり、自分達だけでは東京タワーを守れないんです。守っていく為には、パートナーとの連携が必要です。ホーチキさんとはこの先も、良きパートナーとして一緒に育っていきたいと思っています。これから100年、200年先まで東京タワーを一緒に守っていきましょう。」

相手を理解し、寄り添い、いざという時には臨機応変に対応する。パートナーシップを持って、しっかり向き合う。
そんな、ホーチキの日々の積み重ねが代々引き継がれ、今日の東京タワーの安全・安心を実現しています。
そしてそれは、この先も変わる事がありません。私たちホーチキは、これからも株式会社TOKYO TOWER様のパートナーとして、東京タワーを一緒に守っていきます。