HOCHIKI
FACTORYバーチャル工場見学




ホーチキは火災から人命や財産を守るため、煙や熱をセンサーによって感知して人々にいち早く知らせる「火災報知設備」等を自社工場でつくっています。大切な人命と財産を守るためのものづくりをご紹介します。
01
熱感知器編
熱感知器は
どんな構造で
できているの?
人は肌で暑さ寒さの温度変化を感じることができますが、熱感知器が温度を感知するためには、何が必要で、中はどんな仕組みになっているのでしょうか?
熱を感知する考え方
設置されている場所の温度上昇率が、一定の割合以上になった時に火災信号を発する感知器です。火災による炎の熱で空気室内の空気が膨張することにより、ダイヤフラムが押し上げられ作動します。
平常時
平常時は、わずかな熱によって空気が膨張しても、通気孔から逃します。
火災時
火災によって急激な温度上昇が起きると、空気は膨張します。通気孔は小さいので、逃げられなくなった空気がダイアグラムを押し上げ、接点がつながり信号が送られます。
設置されている場所の温度が、一定の温度以上になった時に火災信号を発する感知器です。熱膨張率の異なる2種類の金属を張り合わせたバイメタルを使います。火災による熱でバイメタルが反転して作動します。
平常時
平常時は電熱板で熱をバイメタルに伝えています。熱伝導率を上げるため、空気孔を設けています。
火災時
熱によって一定の温度以上になるとバイメタルが反転することにより、接点が押されて信号が流されます。
設置されている場所の温度が一定の温度以上になった時、または温度上昇率が一定の割合以上になった時に火災信号を発する感知器です。サーミスタなどの、温度で抵抗値が変わる半導体を利用しています。
平常時
温度が低いときは、電流は少なくなります。
温度が低いときは、電流は少なくなります。
火災時
温度が高くなると、サーミスタが反応して電流は増加してきます。
温度が高くなると、サーミスタが反応して電流は増加してきます。
熱感知器(差動式)ができるまで
02
煙感知器編
煙感知器は
どんな構造で
できているの?
火災が発生すると、大半はまず煙が発生します。煙感知器が煙を感知するためには、中はどんな構造で、どんな工程でつくられているのでしょうか?
煙を感知する考え方
設置されている場所の煙濃度が、一定の値以上になった時に火災信号を発する感知器です。
光を電気に変換する部品(=光電素子)を使っており、受光量の変化によって作動します。
平常時
平常時、受光素子はわずかな反射光のみを受光している。外からの光や発光ダイオードからの直線の光は遮光板によって入らない。
平常時、受光素子はわずかな反射光のみを受光している。外からの光や発光ダイオードからの直線の光は遮光板によって入らない。
火災時
火災によって生じた煙が、感知器の中にたくさん入ってくる。その煙と発光ダイオードからの光がぶつかって散乱光となり、平常時よりも多くの光が受光素子に届くようになる。一定以上になると火災による煙が増えていると判断し、火災信号を送る。
火災によって生じた煙が、感知器の中にたくさん入ってくる。その煙と発光ダイオードからの光がぶつかって散乱光となり、平常時よりも多くの光が受光素子に届くようになる。一定以上になると火災による煙が増えていると判断し、火災信号を送る。
煙感知器(住宅用火災警報器)ができるまで
ここでは住宅用火災警報器(煙式)の生産工程をご紹介します。
03
受信機
受信機は
どんな構造で
できているの?
熱感知器や煙感知器で感知した情報は、一度受信機に集められます。受信機はどんな構造で、どんな工程でつくられているのでしょうか?
受信機の考え方
受信機は、火災を見つける感知器や大きな警報音を出すベル、感知器からの信号を受信機に伝える中継器、防火扉や防排煙など、多くの機器や回線でつながれています。
各端末からの情報を基に指令を出し、人命と財産を守る司令塔として活躍します。
火災報知システムから見る受信機
受信機ができるまで
さまざまな製品を支えるホーチキの匠テクノロジーを動画でご紹介
本体組立