DXの推進
基本的な考え方
当社は「人と技術の力で世界中にLife Safetyを創造する」というビジョンの実現に向け、DX(デジタルトランスフォーメーション)によるイノベーションの加速をマテリアリティ(重要課題)の一つに掲げ、重要な経営施策として推進しています。DXによる業務の効率化・省人化を進めるとともに、火災防災技術とDXを活用した新たなソリューション創出やビジネスモデルの変革を実現します。顧客の利便性向上や火災の早期発見といったニーズに応えることで、付加価値の高いサービスを創出し、企業価値の向上と持続的成長につなげていきます。
推進体制
2024年4月、当社は経営管理本部の直下に「事業企画部」を新設し、全社横断でDXを推進する体制を強化しました。
同部は、業務効率化に向けた社内DX促進に加え、防災クラウドサービス「HCKaaS(ホーチキアース)」を基盤とした新規事業の創出を担う中核組織と位置付けています。
業務の効率化・省人化への取り組み
当社では、事業企画部を主体とし、全社横断的な業務効率化・省人化を強力に推進しています。これは、従業員が付加価値の高い業務に集中できる環境を整備し、組織全体の生産性向上を図ることを目的としています。
デジタルリテラシーの向上とDX人材育成の強化
全従業員向けに、AI基礎知識や情報セキュリティに関するEラーニングを実施し、デジタル活用能力の底上げを図っています。また、部門ごとにDX推進者を任命し、推進者教育を実施することで、各部門におけるITツールの導入・活用を積極的に支援しています。さらに、全国拠点で生成AIのワークショップを定期的に開催し、従業員の実践的なスキル習得を促進しています。
デジタル技術の導入
当社では、各部門にて、定型化可能な業務をピックアップし、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の設計支援体制を構築して自動化を推進しています。従業員の脱定型業務により、付加価値の高い業務に注力できる環境を拡大しています。また、コンテンツ作成、アイデア創出、データ分析などさまざまな業務において、生成AIプラットフォームを全社的に展開し、生産性向上と新たな価値創造に取り組んでいます。さらに、社内の各種問い合わせに迅速かつ的確に対応するAIチャットボットを導入し、業務効率化と情報提供のスピード向上を実現しています。
ビジネスモデル変革への取り組み
2025年4月より、防災クラウドサービス「HOCHIKI as a Service(HCKaaS:ホーチキアース)」の販売を開始しました。基本機能である、E-MAILやSMS(ショートメッセージ)といった各種通知機能に加え、今後は火災発生位置の可視化や避難誘導ソリューションへの拡張を進めるとともに、行政主導の効率化・省人化ニーズにも対応したサービス開発を推進していきます。さらに、アライアンス企業との連携や特許取得を通じ、設備点検・保守データを活用した全国一元管理プラットフォームの構築を目指しています。
アライアンスの強化と共同研究
HCKaaSは、クラウドに集約した火災情報を、災害情報提供APIを通じて、契約したパートナーにクラウド経由で提供することが可能です。この特長を活かし、当社では、インターネット上でサービスを展開する会社との共同開発を推進しています。
その一環として、現在、早稲田大学、株式会社竹中工務店、株式会社ベクターワークスと共同で、火災発生時の在館者の配置をリアルタイムで把握し、歩行者シミュレーションソフトSimTreadを用いた避難シミュレーションを行う研究を進めています。また、大成建設株式会社とは、建物出口の混雑状況を把握し、最適な避難経路を提案する人流×火災情報統合プラットフォームの研究を行っています。
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※HCKaaSのサービス詳細はHOCHIKI as a Serviceをご覧ください